このあいだ書いたように、始動困難、かかっても、まともにはねず、
すぐ止まる症状が出たZR1。
ついこの間まで、初々しい新型車だったのが、もうとっくに10年車
になっている。いやへたすりゃ、もう20年!に向かってる、といったほうが
いいかもしれぬ。
わかってはいるけど、やっぱり自動車の経年劣化ってのはDogYear
みたいなところがある。
でも通算で3万km台なかばも走っていない、この車。走行距離だけじゃ、判断できないもんだなあ。
まあボヤキは、それくらいにして・・・・・・
定石どおり、プラグ点検からやろうとしてみた。
びっくりした。国産のプラグレンチソケットが全然入らない!!メンテや修理は、いつも他のV8車
みてもらってる腕利きのメカに頼んでたせいで、ついぞ知らなかった。
メカ氏に電話で聞くと、Snap-onの薄肉のソケットならということだったが、プロ専門の高価なその
工具など、何年に一度のためにわざわざ買えるわけがない。
うーん困った。
ちょっと、ノギスを出してプラグ孔の口径をはかってみた。
な、なーんとたったの20mm! プラグの六角対辺は、16mmなのに。
ネットやホームセンターで調べてみると、大抵がソケットの外径22~23mmmなのである。
それくらいなら、700~800円で、T型プラグレンチがいくらでも手に入る。
しかし、必死にさがしても通常の値段で手に入る薄肉ロングソケットは、20.5mmどまり。
あとは、三菱軽自動車4バルブ用ってのが、20mmOKで存在するが、倍以上する。
たかが、ソケット1個に通販セールでも約2000円!品質のいいのは、同じくセールでも4000円以上!
そりゃあないだろう。くどいが、たったソケット1個が・・・・
たかが、プラグ交換でこれほど、苦労したことないし、するとも思わなかったなあ。
しかもねじこみ部まで約10cmもある!
OHVなんかブロックから飛び出てるのが、ほとんどなのにね。
ネットで調べると、ヘッドの小型軽量化のためってあるけど、たしかに片バンク約2.9リッター
の割にはずいぶん小さいヘッドまわりではあるけど、あとプラグ孔の口径を2~3mm拡げても、
全然問題なさそうなんだけどなあ。なんで、こんなに狭く作る必要があるんだ。
これじゃ、まるでユーザーがメンテするのをわざわざ困難にしてるようにも思えてくる。
そういや、Corvette、最近モデルは知らないが、90年代くらいは、バッテリー取り外しに
フロントフェンダーパネルやタイヤハウス内張り外す必要があるんだよ。信じられるかい?
おまけにフェンダーパネル下の見えないところにボルトまであって・・・・・まあはじめての人じゃ、まず
はずせないだろうなあ。なれればなんでもないことには、ちがいないけどね。
昔の国産のどこでも手が入る車がなつかしい。まあ最近は国産もほとんどブラックボックス化
してしまったけど。
DOHC4バルブエンジンの大御所ロータスが設計して、アルミエンジン工作で世界一と思われる
マーキュリーマリーンが、組み立てた伝説的エンジンだから、他にはかえがたい気がしてきたけど、
もっとユーザーのこと考えてほしかった。
なにも軽自動車の、それも三菱車の4バルブエンジンしか他に例がないなんていう、ごく稀なプラグ孔
サイズにしなくてもいいだろうに。
10年くらい前までは、東京近郊で5~6台くらいZR1持ち主の直接間接の知り合いがいたが、
何年か前、多くのオーナーが手放していて、「まあだ、乗ってるんですか~!!」ってすっとんきょうな声で
驚かれてしまったことがあった。
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