昨日、例の件で鳩山総務大臣が、事実上詰め腹を切らされた。いったい、どうなってるんだろう?
国民の方を向いていた(と思われる)所管大臣が、首を切られて、責任が少なくないと思われる西川氏
が、日本郵政のトップを続投とはね・・・・・・
社長指名委員会ってのが、あるそうなんだけど、そのメンバーは民間委員で構成されてますから・・・・
って言うけど、奥田元トヨタ会長や伊藤忠の丹羽社長や西川さん自身も委員っていうじゃないか。
これって民間は、民間でも財界人のトップの仲良しグループでしょ。変だよな~。
私のビジネス経験値でいくと、ああいう枯れたものさびしげな老人の企業人の過去ってのは、おおむね
2タイプがあるって気がする。ひとつは、人と争わないおっとり肌の人で、大して能力も
ないが、失点も極度に少ないので、あるタイミングで上級幹部に気に入られて、まわりがあぜんとなるくらい、
あれよあれよという間に、どんどん出世していくタイプ。私は、日本の金融業界の一隅に10年くらいいたので、
結構目の当たりにしたけど、比較的古い人事体系を踏襲してるとこだと、課長くらいまでは“1選抜”って
言われている、同期のトップを走る集団が、早く昇進するが、これはそれ以降の(部長以上の人事)とは、
必ずしもつながっているわけではない。もちろん、課長にもなっていない社員がいきなり部長になるわけないし、すでに
有力派閥の一員になっていて、次のステップが約束されて昇進の場合もあるけど、通常は、所属長(ライン課長、ライン部長)が、
人事に昇進の推薦をして人事部門の判断を入れながら、人事担当役員の推薦で昇進予定者名簿に
載せ、最終的に取締役会で承認、社長が決裁ってパターンだろう。
しかし、部長人事ってのは、いきなり役員推薦、人事担当役員承認、取締役会で承認、社長が決裁って
パターンだろう。
日本の金融業界で、出世した人たちの多くはこのパターンをたどっていると思う。
もうひとつの枯れたものさびしげな老人で企業人として成功したタイプの人たちって言うのは、これは外見に
似合わず、というか想像もできないくらい外ズラでは判断できないいかがわしい人物である。端的に言えば、
極めて権謀術数にたけた自分(自分の後ろ盾という意味でもある)本位の人物である。通常は、せいぜい
支配人か平取締役くらいまでで終わるんだけど、いや多くは部長どまりだろうけど、チェックが利かなければ
平気で不正やコンプライアンス問題などやってしまう人たちである。また、そういう人たちに限って経営の受け
がいいときていて、そういう上役を部下が批判しようものなら、さっそく島流し(定期でないまたは不規則な人事異動)、
閑職への追いやり、最悪リストラということになる。おそらく、現在の日本のビジネスマンでこれを否定する
人はいないだろう・・・・・・・
さて西川氏が、実際にどういう人物かというのは、決め手がないが少なくとも財界寄りの方なんだろう。
国民の厳しい眼や批判など、下民どもワシをなんとおもっとるか!ってとこか、いや下々の眼なんか気に
ならないんだろうなあ。あんだけ、不祥事続出でも、ハイ!まだやります・・・だもんなあ。
70歳だぜ!よくやるよ。
あくまで一般的な話だが、どんな枯れた老人でもキャリアさえあれば、元巨大官庁の民営化&革新的経営できんのかね?
そういやへんだなと思うのは、他にもある。
郵便3事業のうち、ひとつが、私の専門分野とオーバーラップしてるんで、前からおかしいと思ってるんだけど、
民間化されたのにその分野で民間から全然人材が入っていってないんだよね。私は、民営化が決まったとき、
まちがいなく、大々的に外から人材を募集するんだろうと思ったけど、全然予想外れだった。結局、民営化はしたけど、
人は変わってない・・・・・はずだと思う。
初年度に4000億円の黒字出したから、経営的に成功って言うけど、はじめから生ぬるい親方日の丸
体質だし、どんな事業展開しようとしても、経営資源には事欠かないわけだし、コストだって全然有利な
はずだから、一概に即評価ってことにはならないような気がする。
うーん、それに例のORIXが、かんぽの宿の一件にかかわってるって言うし、もう少し、ビジネスの
世界で私の見聞きしたことを踏まえて書いてみようか・・・・・・・・(続く)
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