2015年3月14日土曜日

アリスト3.0V初の大修理(3)ウオーターポンプじゃなかったの?

正直、今ではこれほど気に入る車だとは思わなかった。いろいろ調べた末で買ったのだが、日常
走り回ることを想定してある程度傷がつくことさえ予想していた車だった。案の状、当て逃げ傷が
この5年で数カ所できてしまっている。いわゆるアシ車のつもりで買ったのだ。当時も今も不人気
ヤン車の1台とされ、自分のはリアガラスアンテナが(小さくおりたたんでいる。)残っているせい
あってか、ときどき理不尽な煽り行為を軽1BOXに乗ったこちらから見ればアンちゃんなどから
けたり、たまにトラックもからんでくることがある。どうも彼らにとってはこちらは免許とったばかり
生意気ヤンキーに見えるらしい。

これがメルセデスやZR1になれば、全然態度は変わってくる。正確に言えばZR1では時々、前に
行ってやろうという意識見え見えの変な思惑を持った、たいていはドンのろのAT車(2リッター未満
のマーチやヴィッツRS等)に結構出くわすが、たいていおタッキーな雰囲気を持ったメガネをかけた
30歳前後から40歳前後の一人でにやつきながら走っているような輩か、昔相当荒い運転をして
いたに相違ない60歳から70歳前後の悟りきっていない家族を乗せた爺たちである。高性能車の
ルームミラーは一般車よりもずっとよく後ろが見えるのを知らないようだ。
単なるドノーマルアリストに乗っている時であっても新しいクラウンやBMWなどの社会地位が
ある人間が一見して乗っているのがありありの車ではおかしな輩がいないのも事実だ。ある意
味、偏見かもしれないが車をよく知っている人間が乗る車であったり、走りを見ていてもこちらと
同じように抑制的に乗っている場合は、たまに先に行きたいという意識は見せるのはいても、
しかけてくる輩にはまず出くわしたことがない。そういう車に限ってどれくらいの性能か知りたいと
思うことも時々はあるのだが、競ってくるようなドライバーは通常の道路ではいない。

ここ10年近く理不尽な煽り運転をされても、あまり気にしないようにしているし、片側2車線で接近し
てくる車がある場合で第2走行車線にいた場合は、走行車線に移って譲るようにしている。
多分、アリストに乗り出してからだと思う。ここまで模範的ドライバーになったのは。この車で
主張してやることはない。性能は知り尽くされている感があるし。第一、ドノーマルな車なんだし。
コーナーでもないところでは意味がないと思っている。この車の良さは激しいドライビングでは得ら
れない。そういうこともできるがやっぱりセダンなのである。スポーツカーとは全然違う。
それでも単なるからかい半分で煽ってくるバカ車、バカトラックで度を超したやからにだけは少し
だけ車とドライバーの実力を垣間見せるようにしているということはある。たいていはこれでおさ
まる。ただどれくらいまで見せたら納得してもらえるのかが難しい。というのは法定スピードとの
兼ね合いがあるからだが。もちろん公道で100%など出すはずもない。20代.30代の若かったころ
はそうではなかったが。今ではどうなってしまうのかが、よくわかっている。そういった状況で事故を
起こしたことはこれまでなかったが、それが今後も続くとは限らないとよく理解できるようになった。
やってしまえば間違いなく人生のチャンスは終わるだろう。

【第2段階から大修理完了まで】
工場での原因究明⇒連絡
外車専門工場でZR1やメルセデスをいつも見てもらっているかれこれ約20年のつきあいのところ。
はじめ国産車ということで渋られたが結局受けてくれた。
入庫当日
➀異音の原因はクランクプーリー内部のエンジン側と接合するゴム状部分の経年劣化。
⇒クランクプーリーの交換が必要。あとで確認して納得。
②ウオーターポンプは正常作動で問題なし。
⇒なんてことだ。せっかく苦労して手に入れたものを。少し考えてこの際交換してしまうことにした。
入庫翌日
③ラジエータータンクに腐食亀裂部があるので要交換(➀の点検でわかったようだ。)
⇒パーツ持ち込みでやってくれというのを知っているからか、新品ラジエーターを入り値でやって
 くれるということになった。約6万円⇒4万円。(でも利益はあったろうと思う。)この工場は、とに
 かく さっさと車を返して回転率を稼ごうという意向が強い。
入庫翌々日
修理終了
入庫6日後
引き取り 
ラジエーター部品代を含む修理料金合計は、¥104,778。予定より2~3万円ほど高い。ちょっと
気になる。長いつきあいの中で昔ほど良心的ではなくなった気がした。その後、何度かの別の
車の修理や見積もりなどで、だんだん昔とは違ってきたのだということがわかった。今では別の
工場に出すようにしている。その間の経緯も興味深い話しになるだろうと思うので別の機会に
書いてみることにしよう。工場選びもカーライフではとても重要なことだろう。
         
JZS147アリストの良さを表現するとどうなるだろうと考えてみた。
➀大きい(どんな車にも格負けしないだけの必要最小限の大きさはあると思う)。
②ゆったりしている。
③パワーがある。(特にパーシャルスロットルでの)
④静かであること。
⑤気品のあるスタイリングの曲線やシルエット
(見ようによっては、ワゴンのような形状に近く、往年の117クーペやピアッツアなどのジウジアーロ
 スケッチモデルに共通するものがある。この中で一番スタディーモデルに忠実に量産設計された
 のがJZS147で室内長は後継のJZS161よりも優秀である。)
⑥そこそこコーナリングもこなす。雑誌のテストでは、筑波C2000で1分10秒を切ったようである。
 なんとメルセデスE500なみ(ただし90年代の)。サーキッでの性能はE500に匹敵している。
【良くないと思えるところ】
 ただしノーマルブレーキの性能とワインディングでのタイトコーナーなんかは相当なヘタレである
 ことも事実で、リバースコーナーの切り返しでの荷重の揺り戻しのラグの大きさなんかがまるで
 一般車レベルなのは攻めたことがあれば知らないではすまされないだろう。したがってタイヤの
 状態によってはいい気になってコーナリングしていれば簡単に限界を超えてしまう。ノーマル仕様
 の場合、ワインディングの連続タイトコーナーなどその手の状況は全く想定されていないと知る
 べきであるが、たいていはストリートでの1級の動力性能を過信してそのままのつもりで走って
 しまったのではないかと思う。この車は事故が多かったと聞く。280PS仕様車はどの車も事故率
 が高くて一時期マスコミでも問題になったことがあった。これまで2度限界を超えかけたことが
 ある。限界付近のインフォメーションが本当にとぼしくていきなり来るので驚いた。決して限界を
 極めようとしたドライブではなかった。それなりに十分マージンを残していると思ったのだが
 実際はなかった。それなりに走るには、タイヤ、ブレーキ、 サスなどに気を使ったチューニング
 が必要である。
 雪道などではトラクションがかかりにくいのが非常によくわかる。重量バランスなどはあくまで
 セダンの一般実用車レベルなのである。

後記
次回は、アリストの2JZ-GTE直列6気筒エンジンについて書いてみようかと思っている。
それくらいの価値はあるエンジンだと思っている。前言ったことを訂正する必要もあるし。

 

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