2010年1月17日日曜日

MR2のドライビング&サスセッティングについて

 MR2という車、今となってはかなり個性的であると思う。それをいくつか書いてみよう。
といっても、やれバネレートは・・・やれ車高は・・・減衰力は・・・とまで追求してるわけではないが・・・・・

 ストリート~ワインディング走行レベルで、ちょっと書いてみようかと思う。
 

1)ノーマルでもかなり高回転型である。ターボで、アイドリングが1000回転前後もある。
 7000回転で頭打ちの割に、下のトルクはない。したがって、スポーツドライビングをするには、3000
 回転以上を保つ必要と、頻繁なギヤチェンジが必要。ギヤのシンクロ機構が、2-1速、4-5速が、
 低中回転しかまともに働かない。したがって、スーパードライブをやるときは、ヒール&トーをやらないと
 まずだめである。サーキットなら、あっというまに挙動を乱す。
2)リアのトー変化が激しいという意見もあるけど、自分のは決まってるのか、リアの問題はあまり感じない。
  ポテンザRE01から、ADVAN NEOVA AD07に変えたが、あきらかに走行感覚は変化した。
 縦方向のグリップは、同等。旧NEOVAは、POTENZAより縦方向のグリップは、やや劣った。ただし
 横方向への入力~旋回時への移行しやすさでは、あきらかにに旧NEOVAの方が、すぐれていた。
 新しい AD07では、性格的には 旧型のグリップ力アップ&コンパウンドの性質をやや変えたような
 気がする。旧型が、SSなら 新型は S と Mのあいだくらい。
 データ的には、AD07は、セミスリックのスポーツタイヤだった045の能力に匹敵しているストリートラジ
 アルなんだそうである。
 リアのサスは、重量物のエンジンでおさえられてるせいもあるのだろうけど、ある程度かたくしてしまって
 も、バタツクことは、ない。ただやはりエンジンマウントのゴムが剛性不足なので、ハードブレーキングを
 多用するなら交換したほうがいい気がする。エンジンが加減速で、じゃっかん動いてしまうので、絶対
 バランスを求めたドライビングをしようとすると、けっこう気になるかもしれない。加速は、ダンパーを固 
 めることで、ある程度回避できるが、急減速は、かなり問題になる。後ろから押されるような感じになる
と言ったら、言いすぎか?
 通常、MRはブレーキングに有利ということになっているけど、自分はかならずしもそうでは、ないと
思っている。MRのブレーキングは、おおかた有利だけど、ことフルブレーキングの減速にかぎっては、
さいごのさいごで挙動が乱れやすいと思う。たとえば、スーパーGTを走っていた HONDA NSXだ
けど、1コーナー進入手前のフルブレーキングでノーズが、他のライバルのFR車にくらべて、あきらかに
ヨーイングが激しくて、そのため、コーナリング中の速度維持が、MRならではの優位性を失っていた気
がするのもそう。
 自分のMR2でも、まったく同じことが起きた。それに、へたに舵角でも入っていようものなら、どこへと
んで行くのかわからないような目にも何度かあった。それほどMRのブレーキングは、簡単ではないと
いうことらしい。

 また、MR2では、エンジンの位置変化でギヤワイヤーへの影響で、シフトアップダウンが、やりにくく
なるという話もある。(ノーマル車でヒール&トーなしの場合に顕著)。

 ということで、自分としては、フロントのセットアップを重要視する。
しかし、これがとても難しい。設計上の制約もあって、かなりの問題だ。それをどう、ドライビング技術など
で、あるいはチューニングで対処するべきか、また書くことにしよう。

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