2009年11月11日水曜日

お前ら!バレなけりゃいいのか?身に危険がおよばなければ、なにをやってもいいのか?


 ここのところ、風聞に聞いたり、実際に出くわしたりする人たちで、どう考えてもそぅとしか思えないようなことがある。
たとえば、個人情報保護法についてだけど、ネット掲示板などに書き込まれているとおり、人事の採用にあたっては、
必ずしも守られていない・・・・いやそれどころじゃない。建前上、個人情報は保護されているのだから・・・ということを
隠れ蓑にして、あることないこと問い合わせてきた先に“密告”しているらしいというのだ。それもきわめて悪意に近い
表現で・・・・そんな書き込みを目にしたとき、色々思い出すことがあった。以前勤めていた先が、親会社の方針で
M&Aに応じ被買収になったとき、幹部クラスは当然お払い箱になったときのこと。会社は、日本の旧体質そのものの
会社を米国大手資本が買収してできた会社だったけど、買収してから入社した社員と元いた残党派とのあいだの
確執はけっこうなものだった。それからしばらくは、とりあえず彼らは表向き進駐軍たる買収側には従順を装っていた。
しかし買収した親会社が、思うような経営ができないと知り、撤退方針と決まってから、まだ実行に移されていないうち
から残党たちばかりが出世、栄典するようになった。しまいには、彼らは新たに買収してきた側にすりより、新たな
忠実な犬となったのである。

 私を含め本社の大勢が旧進駐軍ということで、職を失うことになったのだけど、それはそれでいい。ただ
許せないのは、きわどいコンプライアンスがらみの情報をふんだんに持っているヘッドクオーターの人員を狙い撃ち
にして、同業界から閉め出しを図ったとしか思えないことだ。(事実、HQ中枢部にいた人間は私の知るかぎり
業界には一人も残れなかった。)周りには、女性でも米国のMBA取得者などざらにいたし、なにより会社の方針
として日本のトップクラスの頭脳を集めるという理念のもと、到底他社には望むべくもないような人材の集積があった。
もちろん、新たに採用された、いわゆる進駐軍派だけど、旧体質な業界を変えようという意気込みは強く、キャリアの
割にはたいしたことのない年俸で頑張っていた。しかし、ことあるごとに足をひっぱったのが、残党派だった。
業務知識が多少勝っているからと言って、経営側から重宝がられ、さまざまな意思決定の場面で妨害に等しい行為を行った。
彼らの特長は、なにか新機軸を打ち出そうとすると、自分が属する残党派からの提案だと、まるでYes Man
なのだが、進駐軍派から、もしくは被管理職員側からのそれだと、必ずNoといい、Noの理由を必死で血眼で捜し
出し並びたてるようなまねを横の連携をとりながら、やったのである。

 こういう彼らの態度を日頃見せつけられるにつけ、いったい彼らの精神的性向をどう表現したら、正確
かと考えたことがある。そのとき思いついたのは、「理屈っぽい、一見理論的な答弁や説明、反論はするが、
内実内面は、きわめてエモーショナル(感情的、情動的)なやつらなのでは・・・・・?」という見方だ。
 まるで最近やりだまに上がることが多い、官僚の体質そのものだと思えなくないだろうか。

 正直言って、表沙汰になれば会社への評価を大幅に下げることになるであろう不祥事などはいくつか
知っている。中には、きわめて悪質な詐欺行為や人の生死にかかわる疑惑も事実ある。
 それなのに、建前ではコンプライアンス、コンプライアンスと念仏を唱えながら、そこそこの線で手打ちをして揉み
消しを計った上、知りえた立場の人間を業界から追いやるとは、なんたることであろうか。
 よほど警察にでも駆け込んでやろうかと思ったが、会社との契約上、退職後も守秘義務が5年課される上、
転職活動に意味もなく忙しく(先の影響が大きいと思われる)、余裕はなかった。そうして会社は、旧日本社から
引き続いてきた醜聞情報の拡散の防止を図ったと思うのは考えすぎだろうか・・・・(続く)

  
 

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