2011年3月24日木曜日

アリスト3.0Vの2JZ-GTEエンジンの燃費の話


 ようやくMR2にガソリンを入れてきた。スタンドの外に1台だけ並んでいてその後ろについたので、
10分も待たなかったと思う。近所のシェルでハイオクがリッター157円(会員割引き2円で)だが、
今の状況で高いのか安いのかよくわからない。ここのところ1週間くらいで価格が激変している。


14日にアリストに入れたときは、出光まいどカード(プリカ)で、たしか5円引きの140円だった。
ただしもったいないので、レギュラーだったけど。どうせノーマルカーなんだし、ノックセンサーも
ついてるし、多少点火時期が遅れてパワーが落ちても、まだあり余るほどなんだから、いつも
ここのところレギュラーで我慢してもらっている。

 だいたい2JZGTEエンジンは、やたら燃料を喰う。後継モデルのJZS161の5速、VVTi仕様なら、
ずっといいのかと思っていたが、このあいだ見たユーザーレポートでは、AC使用時の街乗り5km、
なしで6km、AC使用高速7.5km、なしで高速8.5kmと書いてあった。なんだ、変わらないのか。
それくらいという気がする。自分の場合、往復50kmの通勤主体、渋滞のない街乗りと郊外路
が半々くらいでいつも7kmをいったりきたりだ。このあいだは、7.08km。でも、無駄のない運転で
(省燃費運転には自信がある)さえ、この数字というのは、どうなんだろうと思う。


 それにこの車、みょうに燃費が悪いという印象をあたえる特性があるような気もする。いったい、
それはなんなのだろうか?もっとも数字だけにかぎって言えば、それ相応と言えないこともないのだが。
たとえば前に乗っていた4リッターV8のトヨタソアラアクティブサスペンション仕様(激レア車)が、
1730kgで、だいたい6.0~6.5kmくらいで、遠出でもしない限り、7~8kmという数字は出なかった。
アクティブサス仕様は、他のノーマル4リッターより10-15モードで1km数字が低く、6.6kmだった。
たぶん、日本で2番目に燃費の悪い乗用車だったはず(1位は3ローターのコスモ)。とにかくオンボード
コンピューターに出る、冬の冷寒時のスタート直後は、リッター3km台なんだから冷や汗が出た。
それに比べれば、まだましなはずだけど、アクティブサスはトラクションが常にかかるようにサスが
変化するわけで、転がり抵抗がとても大きいし、タイヤはネオバをはかせて、スタンダードのスポーツ
タイヤからリッターで0.8kmくらい燃費が悪化した状況だった。それも考慮すると、完全ノーマルな
アリストの場合、相応とばかりも言ってられない。

 ソアラに乗っていたときは、4リッターだから、アクティブサスだから、ネオバだから、という言い訳で
自分なりに納得できていたのかもしれない。アリストになって、ターボつきとはいえ、たった3リッターの
ノーマル車なのに、というのが無意識のうちにあるのかもしれない。アリストターボは1690kgである。
けっこう重い。でも今も乗っているSクラスに比べれば、それほど大きくもないし重くもない。メルセデス
に比べると、やっぱり、パワーや車重の割に燃費が悪いのは明白である。

 それに、もうひとつ気付くことがある。この車アリスト、走行感というのか、走った距離の実感がとても
薄い車なのである。手ごたえといったらいいのか。それは疲労感の低さと直結するというのでもない。
もちろん日本車の中では疲労感が圧倒的に低いのだけど、それとも違う。疲労感の低さから言ったら、
Sクラスの方が問題にならないほど上なんだから。うまく表現できないが、なんかみょうに走行感覚が
残らない車なのである。スタンドで給油しようとしてトリップメーターを見て、いつのまにか600kmを
越えていたりすると、ひどくびっくりするのである。途中、何度か給油はしてるものの、0にオドを戻した
ときのことを覚えているため、そーんなに、走ったっけ???って感覚に陥るのである。それは、毎回の給油
の時に感じる感覚でもある。80リッタータンクなので400kmオーバーで給油することが多いが、
いつもそんなに走ったかなあ、と感慨にふけるのである。だから、70リッター近くを給油するたびに、
1万円前後の給油代を見せつけられるたびに、燃費悪いなあ、ということになるのかもしれない。
また日本の乗用車では最大の部類の80リッタータンクというのも影響してるのかもしれない。

 走行感が薄い、というのか、走った手ごたえが薄いというのは、ノーマル日本車にある意味共通して
いるのだろうか。以前乗っていたMZ21ソアラ3.0GTターボもまったくそうだった。キャブのGT以外、
自分で乗ったノーマル日本車では、アクティブソアラ以外、すべて共通しているんじゃないかと思う。
それもパワーが高ければ高いほど、車体が大きければ大きいほど、比例するような気もする。

 こういう車は、乗ってる当座は、快適で速くていいのだけど、車を離れると、途端に手ごたえを忘れて
しまうような気がする。ドライビングファン、あるいはファントゥードライブ、というものか、緻密な
ドライビングプレジャーがすぐ体から消えてしまう。車としていいことはいいが、つまらない車である。
あれだけの距離を走ってきたという心地良いかすかな疲労感と充実感、それらとともにドライビング
ロードを振り返ることができるから喜んで満タンの大金を払えるんじゃないだろうか?ドライビング
ゲームでもやってたような走行しか残っていないとしたら、数字が客観的に指し示すものより、
印象はずっと違ったものになるのかもしれない。

 たとえば、今まで何台も車を乗り継いだ人なら、この話はわかるだろう。以前、乗ってた車のインパネとか
思いだせる?メーター類とかどれらい思いだせる?思いだせない人が断然多いのではないだろうか?
あんなに見ていたはずなのに、多分ほとんどの人は簡単には思いだせないのではないか。
ノーマルの快適な日本車っていうのは、そういう車ばかりだという気もするんだが・・・・・・・




伝説のマシン:トヨタトムス86C 36号車
エンジン   :2.1リッター トムスチューン3SGT改
(実際はTRDが、ほとんどやったのかもしれないが・・・・・)
ポルシェ962C、ジャガーXJR9などを向こうにまわして、国産車ではじめて対等以上に戦えた
レーシングマシン。

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