少し前のことだけど、はじめてチューンドMR2に引けをとらないやつに出会った。相手は、白の
R34型の最終型のチューンドGTRだった。2速、3速で追いかけて詰められず、かといって、
離されもしなかったけど。
レブリミットにあたってしまってまずったし、ウェットだったので4速勝負はこっちから降りた。
多分それでも160~170kmくらい出ていたのではないだろうか?下道でだ。落ち葉もけっこう
落ちていたし。それ以上やるリスクはやめておこうと思った。
相手の方は、足回りも完全にやってるのか、レーンチェンジで先の方で見事なスワーブを
して見せた。おそらく200km前後出てたんじゃなかろうか?たいしたものだ。信号がしばらく
ないとはいえ、あくまで普通の下道である。しかもあのスタビリティー。さすが、4WDだ。
向こうもさるもの、こちらが意識的に降りたのを知ってか、それからも必死になって引き離しに
かかる。だが先行車にひっかかったのをいいこことにこちらがだんだん詰めていた。4速勝負は、
ウェット、深夜、落ち葉と条件的に有利なことはない。だいたい直線番長勝負したところで、何になる。
でも3速限界加速でこのR34チューンドとどっちが上か、確認してみたいと思った。しばらく
先に行ってから次の信号までお互い全開にしてみたが、やっとなんとか、わずかだが詰めてやる
ことができた。もちろん追い越すまでには至らない。そうこうするうちに信号まで来てしまったし。
おたがいマシンを知りぬいてる者同士ならそれで十分だからである。これで、どっちが上か
わかる。ほんの僅差だけど。
その後は、R34君はもう2度と飛ばすことはなかった。隣に並んだとき見たら、メガネかけた
小柄な20そこそこのあんちゃんだったので、さもありなんと思った。追いかけるとき、先行車の抜きか
たが乱暴で、暴走族みたいな抜き方だったので、そんなところだろうとは思っていたけど・・・・・
しかし、ちょっと見女連れか、ダチ連れかに見えた気もしたが・・・・・・それとも一匹乗り
だったか、あまりはっきりしないが・・・・・意外な「ライバル」君だった。チューニングカーマニア
なんだろうか。はじめて信号に並びかけてきた時も、スタートして行くときも挑発的じゃなかった
し、先行車抜きだけひどかったけど、あとはおしなべて走り屋的ではあった。
エクステリアもまったくド派手なエアロなんかなくて、ドノーマルみたいだった。
でもなあ、もう2まわりもちがう若造くんと競うとは・・・・・・
できれば、ワインディングでこれくらいやれる相手に会ってみたいものだ。
R34チューンド君は先行した際、でっかいマフラー出口のまわりに、触媒なしストレートをはっきり
示す黒煙カスがびっちりついていた。年がら年中、走り回ってちぎり勝ちの山を築いているのか。
ターボが回ったときに、周囲の大気を歪ませるようなすっごい響きを出していた。
おそらく最低でも1.4kgかけてる吸排気系+コンピューターチューンド(約480PS)
仕様だったんじゃないだろうか?あるいはタービン交換までやってるか?推定500~600
馬力クラスだろうと思うけど、それ以上ならたぶん負けていた。
90年代に公式ゼロヨンに出てた時、普通のセッティングしかしてないR32GTR550馬力が、
高地で低μ路のコースで12秒台だったのを思い出す。MR2の今のセッティングが
12秒切れるか切れないか程度の実力だから、まずまず符号するとは思う。
その時のチューンドMR2のエンジンセッティングは・・・・・・
KKKタービンブースト1.2~1.3キロ
イン・アウト272°コンカム
クランク・ロッド・ピストンなどすべて9000rpmオーバー対応仕様
レブリミット設定8200rpm
エアコンレス・軽量化 1255kgくらい
決して直線番長は目指していない
並んできたときにも全然普通の車にしか見えなかったR34GTR。2.5GTーTってのを友人が
乗っていたが、まったく外見では区別がつかなかった。GTRエンブレム以外は。
R32~R34では、いちばん普通っぽい気がする。ただし、ノーマルでも340馬力前後出てるのを
ディーラーではお客に公然とセールスマニュアルを示しながら話していたので巷間知れわたって
いたが。
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