社のリサーチ専門の関連会社。ネットアンケートで応募したら、選ばれたようだ。
細かい内容は、他言禁止なのだそうだが、前もって調べて行った予備知識は、まったく必要なかった。
というか、座談会と言っても、勝手にぺらぺら持論を展開するのではなかったからだ。
あらかじめ、予備アンケートを作って当日持ち込む。さらに、当日、予備検査(アンケート形式)。これが
終わると、裁判シミュレーションを資料をもとに解釈していき、(資料は意図的に若干、参加者ごとに変更
が加えられているとのこと)、自分の裁定をくだし、他の2人の参加者と議論しながら、意見集約し、合意
形成をめざしていく。これを2回くりかえす。そして終了。
しかし、意見集約の時間が、15分ほどづつしかなく、なかなかまとめずらかった。
想像していた会場は、番組のスタジオみたいのだったが、実際は企業の小会議室だった。後で再検証
のため撮影録画しますということだったが、でかいカメラがあるわけでもなく、それほど意識せずに済んだ。
他の参加者は、臨床心理学の前期博士課程を修めたという20代後半の一般企業勤務の女性と、
60代のリタイアされた企業役員?だったような方だった。
3人とも一致した見解は出ず、ただし2回とも2対1の多数意見の方に自分はあった。
女性が少数意見のときは、まだよかった。それでも結構それなりに主張はあったが、逸脱したものには
ならなかった。ただし、60代が、少数意見になったときが、ちょっと異変があった。
そう、やや負けじ意識みたいのが出てしまったからだ。この年代特有の性癖みたいなもの。紅潮して
こわばった顔での真剣な主張が続いた。それでも最終的には、意見集約では協調してくれたが、これが
本番だったり、ましてや自分に利害関係のある事象なら、どうなったことだろうと考えずにはいられなかっ
た。もちろん、裁判員制度とは関係ないシーンになるが・・・・
この時の人は、この年代の御仁としては稀有なくらい協調性もあり、帰り際には丁重な挨拶を向こうから
していただくほどの人物だったが、こういう人はむしろ滅多にいないくらいで、実際はこの年代の先輩た
ちというのは、本当にちょっとしたことで感情的になりやすく、おまけに自分の落ち度やミスがあっても最
後まで素直にならない共通した性向をもっていることが少なくない。いや、極論すれば、ほぼ全員と言っ
てもおかしくないくらいの経験値があるんだが、なぜなんだろう?この時の人も、紳士的で冷静で寛容な
印象だったのだが、豹変しかけたようなところがあった・・・・それとも単なる思いすごしか?
こういう一般参加型の調査の報酬というのは、これまで通算2回参加したが、4000円/時が相場らし
い。で、2時間で8,000円受け取る。休日のすいた都心、神田まで出かけて、知的体験を得て帰ってき
たが悪くない経験だった。
ただ、1時間くらいだと、交通費込みなので、人それぞれ割に合うかどうか確かめるべきだろう。
今夏新販売される缶ビールのパッケージングの会場調査にも出たが、みんな若い人ばかりで、若い人
ばかりが送信しているアンケートでそれまで一度も呼ばれなかった理由がわかった気がした。
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