仕様を手放し、代わりにネットオークションでアリスト3.0Vを手に入れた。1991年式にもかかわらず、走行
が8.5万Kmだったので結構な値段で下取ってもらえた。先方は、神奈川のトヨタ系列ディーラーで上級
役員までやった方だった。ネットオークションでの自己紹介では、ずっとトヨタにいたとは書いてあったので
もしかしたら、メカニックだった人?かなあと思っていたのだけれど、まさか上級役員までやった御方とは・・・・
昨日、NHKラジオ深夜便で作家の山本一力さんが出ていて、本当にすごい人、すごいことをやっている
本物は、たいがい口数が少ない、寡黙と言ってもいいくらいなことが通常で、俺は俺は・・・・・という人物に
たいした人物はいない。仮に自分や周囲の環境を語る時は、ちょっと恥ずかしがりながら話しますよね~
と語っていたのと、ちょっと重なる気がした。ここのところネットオークションで出会う人たちに、年輩者でそう
いう人にけっこう出くわす。これも時代なんだろうか。元経営者とか、かなりの資産家だとか、そういう人たち
は、ものの10分話せばだいたいわかるものだ。もしそれが、わからないなら、まだビジネスでの経験と勉強が
不足してるか、相手を見てもみんな同じに見えるウマシカ野郎なんだろう。
まあともかく、いい取引相手に恵まれて良かった。とりあえず、こちらも車を嫁に出すつもりできれいに
磨き上げ、スタンドの洗車メニューも最上級を施し、車内をすみからすみまでクリーニング仕上げて渡した。
以前、ソアラ3.0GTリミテッドエアサス仕様に乗っていたのだけど、アリスト3.0Vは同じ3リッターターボ
でも、1時代違う感じがする。前者は、2.5ターボ、後者は、5.5リッターNAくらいの開きがある。
想像はしていたけど、足回りはソアラ4.0GTアクティブコントロールサスペンション仕様とは、まったく
月とすっぽんだ。ふわふわ落ち着かないダンピングは、1昔前のクラウンそのもの。
それでも、エンジンのパワフルさは特筆もので、これまで乗った国産では、常用回転域では、もっとも
パワフルと思えた。もっとも、安定性が低いためかスピード感が高く、意外に速度が出ていないという
のもあるけど(笑)それでも、浜須賀道路、第三京浜とまったく余裕のクルージングで、ハーフスロットル
のまま第3レーン走行が可能だった。
足も確かにダンピングが足りないのは、まちがいないが、かといってそのままトラクションが低いわけでは
ないので、ピッチングのリズムに慣れてしまい、それに周期があるのさえ理解できれば、不安は解消
する。だが、一般ドライバーは、この周期的ピッチングに不安定感を覚えるのが普通だから、ネット上の
評価はとても厳しいものになっている。
私のメルセデスSクラスなんかと比べると、やっぱり足は全然違うのだけど、これはこれでいいんじゃないか?
と思っている。日本で通常使うのは、せいぜい70~120kmくらい。それ以上なら、話は全然別だが、これくらいの
速度なら、ドイツ車のようなコシの強い足までは、必要ない。タウンスピードなら、ソフトな方が乗り心地はいいし・・・・・・
ソアラ4.0GTアクティブコントロールサスペンション仕様を通算約15年、2台乗ってきたけど、もう足で
乗っていくには、維持費が高い(自動車税8万円弱、燃費5~6km/㍑)のと、良さはあますとこなく味わった
という気がしたので手放した。
しかし不思議だなあと思うことがある。よく言われることだが、手放そうとすると車がやけに調子良くなって、
まるで手放されたくないよう風を漂わせてくることなんだけど、今回もそんな経験をした。
エンジンが心まで沁みいるような鼓動とメカニカルサウンドを伝えてくるのは、もしかしたら気のせいかと
も思えるけど、あんなに悪かった燃費が街乗りでもリッター7km走ってしまうようになったのは、ブロック
の削れたADVANネオバのせいだけじゃないような気もするし、各部グリスアップ、オイル添加なんかしてやると、
俄然乗り心地が回復するのを感じてしまったり・・・・・オーディオが昔感動した、あの時の音を出したり・・・・・・
果ては、嫁がす日には、CDオートチェンジャーが不具合を起こし、なかなかCDラックが取り出せなかったりと・・・・・・・・
車にも心があるのだろうか。物は古くなると、心を持つ、というのは西洋人の言い伝えらしいが・・・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿