さて話題に入ろう。
ここからは、仕事でも本業でもない。好きな世界の話だ。
足に使っている、オークションで去年、中古の軽自動車より安く手に入れたJZS147型のアリスト3.0
Vなんだが、これまで関越でインプレッサStiを追い詰めたり、熊谷BPでこしゃくなバイク野郎3台を追い
まわしたりと中々の性能なのだと再認識している。これまでのところ、完全ノーマルながらパワー負けして
しまうようなことが皆無だ。それどころか全開をかけた時、ピックアップの良いストレート6独特の官能的で
気が遠くなっていくようなサウンドさえあってなかなか捨てたもんじゃない。
前には、登攀路でのパワー感のなさやスロットルレスポンスの悪さ、過給してない時の力のなさなど、
とてもも欧米の大排気量大パワーにはかなわないと思ったけど。
日本で現在使う分には、十分すぎるくらいだという認識に変わっった。
これだけポテンシャル満々なエンジンは、日本ではなかなか見当たらない。今後もあまり出ることは
ないだろう。少なくとも以前乗っていた、80年代後半に現れた最強エンジンの7MGTEエンジンなど
足元にもおよばない。でもまだ、先がかなりあるのがありありだ。チューンドターボに乗ったならわかる
ことだが、これでも万人向け安全範囲なのである。ほんもんのターボパワーはこんなものではない。そう
過給1バールを越える世界なら。
ノーマルでは過給は、0.6~0.7バールだそうである。別に持っているチューンドMR2では、設定
さえしていないようなレベルである。やっぱりノーマルのまま、マージンを残しながらも能力を引き出して
みたい。
ということで調査研究しているのだが、下がスカスカ立ち上がりも遅い、挙句の果てにMT化でもしな
けりゃ追いつかないT78ー33DやTD06-SH(実用でATでも下が多少ある最大のタービンらしい)
は意味がない。ピークパワーばかりとんがってサーキットでかえって遅くなるバランスを崩したエンジン
など要らない。サーキットは走らないだろうけど、ストリートの正常進化版というコンセプトで考えると、
ノーマルの長所である1500回転から低速ターボが効くシーケンシャルターボの特性を残したい。
燃費だって、スープラでさえ4~5kmと言われるようなタービン交換仕様にしてしまっては、ふだん乗り
はできなくなってしまう。なにせ仕事に行くときも乗っていくのであるから。むしろECUチューンをやること
で燃費を良くしたい。(ノーマル仕様のブーストアップのライトチューンなら、それが問題なく可能なんだ
から)
こうして導かれた仕様が下記の内容だ。チューンドカーショップのチーフメカとも確認した。
2JZ-GTEブーストアップ仕様(ライトチューン)
装着パーツ
1フルコン(ECU)装着
マインズVXロムなど、ただし新青梅街道のTOM’s SPIRITではノーマルECU書き換えでも対応
の模様(約16万円と高いが)
2ブーストコントローラ(1~2万円で手に入る)
3#8のプラグ(熱価が1番上がる、パワーアップによる熱量増大対策である)
4排気効率の高いマフラー フジツボのレガリスRマフラーなど
たったこれだけのパーツ装着と適正な現車合わせセットアップで、360~400馬力オーバーが狙える。
ノーマルの実用性のままだ。1.1バール前後で360馬力、1.4までかけると400馬力を越える。燃料
はこれくらいが限界で、瞬間的には到達しても、安定して出せるのは1.2が最高らしいけど。
ともあれ夢のような性能アップだ。もっともエンジン個体の経年劣化状況により全然変わってくるとは、
ショップにも釘はさされてるけど・・・・
いったいどんな性能になるのだろうか?
でもひとつ気になることがある。それはマフラー交換でうるさくなってしまわないかということである。
MR2が爆音なので、こういうのもおかしいかもしれないが、やっぱりセダンは静かな方がいいと思うので
ある。アリストを含めて昔からトヨタの6気筒車、最近のV8など、エンジンがかかっていないかと
勘ちがいするくらい静かだと知られている。アリストとはいえ、例外ではない。280PSのパワーを簡単に
爆発できるのに、ほとんどクラウンなみに静かなのである。たぶんこういうハイパーセダンでは異例に
静かで大人しい鼓動じゃないかと思う。
名の知れたチューナーなどに何人か聞いても、パワーを追求して小音はないと言う。しかし、アメリカン
V8のマッスルカーを買った人も隣近所を気にしてマフラーのタイコにグラスウールを詰めてるご時世
だ。(ショップではそれほどパワー落ちはしてないと言うが)そうは言ってもいられまい。そしてなにより、
もう歳なのかもしれないが、スポーツカーはいいが、セダンを爆音で乗る気がしないのである。
ここが今の悩みどころといえば、そうと言えなくもない。HKSからサイレントハイパワーというモデルの
スポーツマフラーが出ているが、詳細に調べるとアイドリング時の近接騒音でさえ12dbくらいノーマルより
音が大きいというデータになっている。これでサイレントか?
加えてショップで確認してみると、それでは十分なパワーは引き出せないですよ・・・・と言う。
いったいどうしたものか?
ライトチューンと言うと、世間ではノーマルの良さを100%近く残したまま、性能アップみたいな感じに
なっているが、そんなことはどうもなさそうにも思えてくる。やっぱり、ノーマルって性能を抑えられては
いるけど良くできているんだなあと思わずにはいられない。だいたいあんなコストのかかってなさそうな
マフラーで十分以上の性能を引き出し、ほとんど音を出さずにいるなんて、やっぱりメーカーでしかでき
ないことなんだろう。
さらにその上を行きそうなMBやBMは、ノーマルに日本車よりポテンシャルを追求した仕様を設定し
ながら、あるいはそこからチューンしようが、たいして過激な変貌をしないんだから、もっとすごい、という
気がしないでもない。
【補足】
本屋の立ち読みチェックからスタート
チューニング可能な業者のリスト(高価なところは除外)
1㈱フレンズ 栃木県野木町(1200PSスープラのデモカーあり)
2C-ONE PRO SHOP 埼玉県東松山市(ラリーダートラ強し)
3TOM’s Spirit 東京都瑞穂野町(いわずと知れたトップレーシングチーム出身者が運営)
4Yellow Hat Motorsports 行田店(数々の箱レースで実績)
5ヨコハマスポーツ&レーシング(YSR) 東京都町田市(かつて名をとどろかせたトラムチューン
トヨタ車の実質的な制作者)
6テクニカルガレージカレア?(カレラ?)廃業?(チームミッドナイトメンバーズショップ)
400馬力程度じゃ、話にのってくれないってこともないんだろうけど・・・
写真は、借用したものです。そっくりですけどね・・・・・ここのサイトによれば、H7式3.0Vは10%
台しかないそうですね。(あとはNAの3.0Qばっかり)意外と生産台数少ないんですねえ。去年
(H21)買ったときは、まだオークションや中古で、ノーマルのいいのがありましたけど、ここんとこ
見てると、ほとんど出ませんね。もう最後かもね。後継のJZS161なら、欲しくないですね、個人的
にはね。